さて、VGA15pin -> AVマルチ21pin変換ケーブルですが、
    もちろんそんな物は市販されていません。
ですから資料を参考にして、実際配線を調べながら
    自作することになります。
コネクターのピンの配列さえ判ればそんなに難しい工作ではありませんが、
    間違うと高価なテレビを壊しかねません。
挑戦される方は、リスクのある作業だと言うことをご承知下さい。
これから紹介するのはあくまで一例です。
    信号配列なども鵜呑みにせず、必ずご自分で確認しながら進めて下さい。
くどいようですが(^_^;)、あくまで自己責任です。
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それでは、まず今回私が用意した材料を紹介しましょう。
 
 
右から・・・
●昔購入した15pinケーブル
 X68kやPC98を使っていた頃に購入した物です。
    今回、コード部分を使用します。 
●VGA15ピンコネクタ(オス)
カバーも一緒に購入してます。
●プレステ用RGBケーブル
21pinの差込部分を使うために用意しました。
    地方だとパーツ揃わないんで、 生け贄になって貰いましょう。
何故高価なPS用を選んだかというと、将来TVを購入するとき
    あまったPS側の差込を使えるなと思ったからです。
なんだかこの21pinケーブルも店頭から消えつつあるようです。
    (両端がAVマルチコネクタの物に置き換えが進んでるような気が・・・) 
    早めに押さえた方が良いですよ。
●オーディオケーブル
15pin側にはオーディオ入力はないので
    必要になりますね。 
まずは21pinの先を分解します。

さすが高価なだけ有って作りが良いですよ。
コードを全て外して、番号を1から10までふってみました。
    (ちょっと写真が見づらいですが )
| 番号 | 内容 | 
| 1 | オーディオL | 
| 2 | オーディオGND | 
| 3 | オーディオR | 
| 4 | Sync GND | 
| 5 | C Sync | 
| 6 | B | 
| 7 | G | 
| 8 | R | 
| 9 | RGB GND | 
| 10 | AVC | 
こんな感じです。
    AVCには普通5Vをかけますが、今回は入力しません。
で、これをそれぞれVGA側の該当する信号に
    入力してあげればOKです。
| 15pinの番号 | 内容 | 21pinへの接続 | 
| 1 | R | 8 | 
| 2 | G | 7 | 
| 3 | B | 6 | 
| 4 | NC | |
| 5 | GND | 4 | 
| 6 | R GND | 9 | 
| 7 | G GND | 9 | 
| 8 | B GND | 9 | 
| 9 | NC | |
| 10 | Sync GND | 4 | 
| 11 | NC | |
| 12 | NC | |
| 13 | H Sync | 5 | 
| 14 | V Sync | 5 | 
| 15 | NC | 
オーディオは別口で取り出します。
あと、表から漏れましたけど、ケーブル外側のGNDどうしも
    接続します。 
私の手持ちのモニターは、C SyncにH,V両方同時に入れれば
    同期が取れましたが、これは一時的な処置であって長期の使用にはお薦めしません。
次のページにCSync合成回路の作成例を紹介します。
    (2000/06/19追記) 
また、今回私が用意したRGB分配機ROOTYには、そのC Syncを
    H,Vから作り出す機能があります。
試しにその合成されたC Syncを21pinのC Syncに入れたところ、
    同期が取れたことを報告しておきます。
  

さて、これが完成したケーブルです。
実作業時間は2時間くらいかかっちゃったかな。
    不器用なもので(^_^;)
さて・・・

こんな感じで無事出力できました(^^)
横画面時はIF/SEGAからコントローラーを繋いで遊びます。
さて、一時しのぎのCSyncでは安心して使用できませんね。
CSync合成回路の作例を紹介します。