さて、アーケード筐体にパソコンを組み込む決心をしたはいいものの、

問題は山積みです。

中でも一番の難関は、

一般的なアーケードモニターには、PCを表示できるスペックは無い。

これが大きいでしょう。

俗にアーケード用モニターとは、走査周波数15kHz、または24kHzのみの対応。

それに対してPCは、俗にVGAと呼ばれる31kHz以上が当たり前です。

 

ところが、最近MAMEにアーケード用モニターへも画像を出力できる機能が

搭載されました。-monitor arcadeオプションがそれです。

これでPC側に特別なハード無しに、アーケードモニタへの出力が可能になります。

このプロジェクト開始も、この機能の搭載が

大きなきっかけの一つとなりました。

 

それと、実際少し調べてみると、最近の筐体には31kHzの周波数に

対応したモデルも登場しているようです。

セガのブラストシティNAOMI筐体などがそうですが、

これらを利用すれば、PCのVGA画面ならそのまま表示できる

可能性がありますっ!

サウンドはさほど問題にはならないでしょうから、出力系は

これで大きな問題は残ってはいないでしょう。

 

次は入力ですが、キーボードを分解して筐体の入力へ

直結することも考えましたが、

そこまでしなくても、事実上のデファクトスタンダードである

サイドワインダーを筐体に組み込むことでクリアできそうです。

というのも最近のMAMEのバージョンアップにより、エミュ上の

ほとんどの操作をサインダーから行えるようになったことが大きいです。

トラックボール等のアナログデバイスは、

マウスを組み込むことでクリアします。

 

残る問題は、筐体とPCの電源の連動くらいでしょうか。

これもPC側にATマザーを使うことによって、クリアできそうです。

 

以上をふまえて、MAME筐体に必要なスペックを

まとめてみます。