さて、このSiS6326と言うビデオチップ、どんな素性の石なんでしょう。

まず、ものとしてはかなり前の世代の石です。
最近話題に上るとしても、DVD再生がらみで評価される程度でしょうか。

3D性能はまあ表示できる程度、2D性能はVESA対応で、
PCIバスを使い切る程度にはパワーがあるようです。

 

坂さん曰く、この石に目を付けた大きなポイントは
「メーカーからデータシートが公表されている」
この点だそうです。「私の趣味」との熱いお言葉も頂きました(^^;

僕にとっての大きなポイントは「価格が安い」ですかね(^^;
AGP、メモリ8M、ビデオ出力付きが3580円で入手できました。

 

まず使ってみて思ったのは、VGAはかなり癖のない(?)信号を
出力してくれてるかなぁ。ってことですかね。

X68k用のモニターなんかにも綺麗に表示できて、かなり良い感じです。

 

気になるMAMEでの実力ですが、
速度的には、AGPのパワーを出し切っていると思われるバンシー
同じくAGP版を比較しても、数パーセント程度の差しかないようです。

私の環境で、PCIのRIVA128と比較した成績は殆ど一緒でした。
2D性能に関しては必要十分な性能と言っても間違い無いと思います。
(実際の比較結果はこちら)

 

ただ、MAMEとの相性、と言う意味ではやや後れをとるかもしれません。
TWEAKモードや、標準15kHzモードとの相性がイマイチなのです。

特に15kHzは癖があるらしく、MAMEに用意されている標準の15kHzドライバや
ArcadeOS内蔵のドライバでは表示することは出来ませんでした。

ただ、これらの欠点はこれから埋めていきますのでご安心を。

 

気になるのは坂さんドライバのMAME15kHz表示だと思いますが
現在試作された画面モードで検証したところ、
今まで無理だった16bitカラーが確かにバッチリ出てます!!

ギャラガ88の微妙なグラデーションも美しく再現!

素晴らしいです!!

 

今後は、様々な画面モードを追加し、アーケードモニタで
全てのゲームを楽しめるまでに持っていきたいと思っています。
(この作業は私2号が坂さんから一任されてます)

また、出来る限りたくさんの15kHzモニターで
表示できるよう、タイミングも調整していくつもりです。

 

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