何故15kHzモニターが必要?

一言で言えば、『ゲームを現役当時そのままの形で楽しみたい。』これにつきます。

アーケードゲームに使われていたモニターは、一般的に水平周波数15kHzという性能のものでした。MAMEによって当時のゲームは蘇りましたが、PCモニターと15kHz業務用モニターとの特性の差は大きく、残念ながら見た感じは大分違います。

たとえばコントラストの違いによって、PCモニター上では立体感に欠ける画像に成りがちです。15kHzモニターの走査線が作り出す独特の質感もPCモニターでは出ません。

MAMEの再現度が上がれば上がるほど、ハードの差によって埋めることの出来ないこの問題が浮かび上がってくるような気がします。そしてその解決策は、最終的には「15kHzモニターを用意する」これしかないのではないでしょうか。

また、二次的な効果として「大画面を得やすい」という事も有ります。当時の再現からはちょっとそれるかも知れませんが、これはこれで大変快適です(^^)

15kHzモニターとは

15kHzモニターとは水平周波数15.75kHzに対応したモニター全般を指しますが、ここでは大昔の8BIT-PC用のデジタルモニターは除外して話を進めます。

大きく分けると、15kHzモニターは二種類に分類できます。家庭用と業務用(アーケード用)です。

家庭用の多くは入力端子として21Pinマルチ端子を備えています。業務用には決まった端子は有りませんが、その多くはJAMMAコネクタを介してRGB信号を入力します。

家庭用と業務用では、扱う信号レベルに少々違いが有ることも知っておかなければなりません。家庭用は、プロフィールプロを例に取るとRGB信号0.7Vp-p / 75Ω、同期信号1Vp-p / 75Ωとされています。業務用はナナオデュアル8シリーズを例に取るとRGB信号2.5〜5Vp-p、同期信号1〜5Vp-pです。(インピーダンスは不明ですが、別のモニタの資料によると3Vp-p / 2kΩと有ります)

業務用はかなり広く受け付けるよう設計されているようですが、それでも家庭用機器の信号は設計下限を大きく下回っている点に注目してください。アンプを用意しないとかなり暗くなってしまうでしょう。

参考までに、最新のJVS規格に沿った業務用モニターの場合、RGB信号0.7Vp-p±10% / 75Ω、同期信号2.4〜5Vp-p / 470Ωとされていますが、この規格を満たすモニターはまだ市場にごく少量しか出回っていないようです。

PCとの接続

PCを15kHzモニターに接続するには、ソフトとハード、両方のハードルを越えなくてはいけません。

(記事未完成です。ごめんなさい。)